「なんだよ・・・気になるじゃん!」



「…“色々考えてる”って、何を色々考えてるわけ?」



「・・・言ってる意味がわからない。」



「だからぁ!ちゃんと私の事も考えてる!?」



やっと忍の言いたい事を理解した右京は「なるほど」と微笑む。



「今日は休日だったな。・・・仕事はもう止めるよ。」



「・・・止めてどうするの?」



右京は忍の腕を引っ張って自分の膝に乗せると、チュッとリップ音を立てて軽くキスをした。



「どうすっかな~・・・今すぐ忍を脱がせるか、デートに行くか・・・迷う。」



「脱がないわよ!」



忍はクスクスと笑いながら右京の膝を降りると、「用意してくる!」と部屋を出て行った。



…素直に言えばいいのに…



右京はそんな忍を見送って、PCの電源を落とした。