俺は今隣の県の海に来ている。
隣の県って言っても俺の家から電車で1時間ぐらいのところだからそんなに遠くはない。

俺は辛いことや苦しいことがあると決まってここに来る。
この海を見ていると心が落ちつくんだ…。


気がつけば俺はここに2時間も座っていた。

「……そろそろ帰ろう。」

そう思って立ち上がったとき、

「佑樹?」

「……亜弥」

「こんなところで何してるの?」

俺を呼んだのは亜弥だった…。