手代木は落ち着いて観客席を見回した。 観客席の一部が特別席になっているようだ。 『あそこに妹が出てくるんだな』 そんなことを考えていた。 『なんとかして、妹の体から、リリスとか言う憑いている悪魔を落とさなければ』