「亜樹(あき)ちゃん、また痩せたんじゃない?」


半年振りに会った高校の時のクラスメイトの愛里(あいり)ちゃんが、開口一番にそう言った。
心の中でガッツポーズをしたのは言わずもがな。


「ちょっとだけだよ。デブの私がちょっと痩せたくらいじゃ、大して変わらないって」


謙遜してみるも、本当はこの1ヶ月で2キロ痩せましたワタクシ。


「何言ってるの!亜樹ちゃん、これ以上痩せたら皮と骨だけになっちゃうって!」


ああ、その言葉最高。
お世辞かもしれないとは言え、聞いて気分がいいったらありゃしない。
だけどもまだまだ自分の身体に納得いかないの。
だってほら、お腹は少し凹んだけれど、腰周りの脂肪はまだまだやばい。
むちっとしてて、ショートパンツの上に乗っちゃうもん。


「そんなことないよお。それに、今からバイキングだからまた太っちゃう」

「亜樹ちゃんは、ちょっとくらい太った方がいいから!」


愛里ちゃんが笑いながら私の背中をバシッと叩く。