支度を終えると、私はトイレを後にして何も注文せずにマックを出る。
向かうは本当の職場。
夜の池袋を彩る眩しいネオンをくぐり抜けて、私は速足で歩いていく。
「あおいさん、おはようございます!」
私が勤める店が入っているビルの前にいた新人のボーイが、すぐに私に気付いて明るく声をかけてくれた。
「おはようございます」
名前も知らない(聞いた気がするけど、忘れた)彼に一礼し、階段を下りて店に入る。
店のオープンは19時。
私の出勤時間は19時半。
メイクは済んでいるし、後は軽く髪を巻いて、着替えればオーケー。
うちは小さな店だから、ヘアメイクが常駐していない。だから、自分でやるか、お金を払ってヘアメイクさんを呼んで貰うかどちらか。
私は手先の器用さには自信があるので、いつも自分で仕上げてしまう。
伊達に男装していませんから。
今日は紫のロングドレス。
無地だけど、スパンコールが沢山ついていて、暗い店内でもきらきらするから一番のお気に入り。
向かうは本当の職場。
夜の池袋を彩る眩しいネオンをくぐり抜けて、私は速足で歩いていく。
「あおいさん、おはようございます!」
私が勤める店が入っているビルの前にいた新人のボーイが、すぐに私に気付いて明るく声をかけてくれた。
「おはようございます」
名前も知らない(聞いた気がするけど、忘れた)彼に一礼し、階段を下りて店に入る。
店のオープンは19時。
私の出勤時間は19時半。
メイクは済んでいるし、後は軽く髪を巻いて、着替えればオーケー。
うちは小さな店だから、ヘアメイクが常駐していない。だから、自分でやるか、お金を払ってヘアメイクさんを呼んで貰うかどちらか。
私は手先の器用さには自信があるので、いつも自分で仕上げてしまう。
伊達に男装していませんから。
今日は紫のロングドレス。
無地だけど、スパンコールが沢山ついていて、暗い店内でもきらきらするから一番のお気に入り。


