自宅というのも嫌いじゃないんだけど、最初からそれは何か嫌だ。
継続している相手じゃないと。


「そう?可愛いし、一緒にいて楽しいし」


あー、はいはい常套句常套句。
そしてそれに聞き慣れている私も、ちっとも可愛いげがないね。


「そう言われるのは嬉しいな…」


微笑んで小さく呟いた途端、エリート君が露わになった私の胸に顔を埋めた。
まあまあのルックス。
お金だって持っている。
あとは、ここから先、私をどのくらい楽しませてくれる?















結果、エリート君は大して面白くなかった。
一昨日の奴は良かったから、また会う約束したけど。
こいつとの2度目はないな。
奈々はどうだろ。勝手に置いて、こいつと二人で抜け出しちゃったけど。
それでもまあ、奈々もどうせ適当にヤってるでしょ。
奈々が男と抜け出して、私が置いてけぼり喰らうことだって稀じゃない。
私達はそういう仲。
快楽主義同士の世界は、案外うまく回っている。