拾い上げたボトルの口には埃が付着していた。
何やってるんだろ、私…。
自分に呆れながら、埃を拭おうとティッシュに手をかけた、その時。
「なに、これ…」
マニキュアのボトルを取った際に一緒に引っ張り出してしまったのか、小さな鏡がベッドの下から覗いていた。
100円ショップにあるような、安っぽい青の鏡。
…こんなの、私、持っていない…。
どくどく、心臓が高鳴る。
初めて遊晴の携帯から、あの女のメールを見付けた時に感じた予感と同じそれ。
まさか、でも…。
私は震える手でそれを拾い上げた。
そこに貼ってあったのは、1枚のプリクラ。
そして、そのプリクラに書かれていたのは、
“遊晴&里奈 今日はカラオケデート”
浮かれた字体に、浮かれた一文。
写っているのは紛れもなく自分の彼氏で、その隣では濃いめのメイクの女が笑顔でピースサインを決めている。
遊晴の好みの女の子から、かなりズレている派手な女。
私や遊晴より、少し若い気がする。
これが、里奈という女?
カタカタ、全身の震えが止まらない。
それなのに、その鏡から、そのプリクラから、私は目を逸らすことができない。
何やってるんだろ、私…。
自分に呆れながら、埃を拭おうとティッシュに手をかけた、その時。
「なに、これ…」
マニキュアのボトルを取った際に一緒に引っ張り出してしまったのか、小さな鏡がベッドの下から覗いていた。
100円ショップにあるような、安っぽい青の鏡。
…こんなの、私、持っていない…。
どくどく、心臓が高鳴る。
初めて遊晴の携帯から、あの女のメールを見付けた時に感じた予感と同じそれ。
まさか、でも…。
私は震える手でそれを拾い上げた。
そこに貼ってあったのは、1枚のプリクラ。
そして、そのプリクラに書かれていたのは、
“遊晴&里奈 今日はカラオケデート”
浮かれた字体に、浮かれた一文。
写っているのは紛れもなく自分の彼氏で、その隣では濃いめのメイクの女が笑顔でピースサインを決めている。
遊晴の好みの女の子から、かなりズレている派手な女。
私や遊晴より、少し若い気がする。
これが、里奈という女?
カタカタ、全身の震えが止まらない。
それなのに、その鏡から、そのプリクラから、私は目を逸らすことができない。


