遊晴は女の子らしい子が好き。
テレビに出ているアイドルでも、私が読んでいる雑誌のモデルでも、女の私ですら守ってあげたくなるような女の子を「いいね」と言う。
私は、本当はジーンズが好きだった。
メイクも、ちょっとキツめの雰囲気が好きだった。
それを全て止めたのは、遊晴がそういう女の子を好きだと思わないだろうから。
ネイルだって、そう。
ビビッドな色が好きだったのに、今はベージュや白やパステルカラーばっかり。
亜子のネイルはいつも華やかで、目が覚めるような青やグリーンなんかもする。
おまけに、それに施すアートだってドット柄やプッチ柄。
亜子の彼氏は、そういうの、何も言わないのかな…。
「…あっ!」
ぼんやりとネイルを塗っていたら、自分の肘でボトルを倒してしまった。
残り少ない液体は運良く零れなかったものの、転がってベッドの下に。
慌てて私は腹ばいになり、薄く埃が積もったそこに手を伸ばす。
テレビに出ているアイドルでも、私が読んでいる雑誌のモデルでも、女の私ですら守ってあげたくなるような女の子を「いいね」と言う。
私は、本当はジーンズが好きだった。
メイクも、ちょっとキツめの雰囲気が好きだった。
それを全て止めたのは、遊晴がそういう女の子を好きだと思わないだろうから。
ネイルだって、そう。
ビビッドな色が好きだったのに、今はベージュや白やパステルカラーばっかり。
亜子のネイルはいつも華やかで、目が覚めるような青やグリーンなんかもする。
おまけに、それに施すアートだってドット柄やプッチ柄。
亜子の彼氏は、そういうの、何も言わないのかな…。
「…あっ!」
ぼんやりとネイルを塗っていたら、自分の肘でボトルを倒してしまった。
残り少ない液体は運良く零れなかったものの、転がってベッドの下に。
慌てて私は腹ばいになり、薄く埃が積もったそこに手を伸ばす。


