化粧をしながら携帯をいじると、涼平からの着信履歴とメールがずらり。
事務的にそれらを削除していく。
メールを1通開いてみたら、「ごめん」だとか「許してくれとは言わない」とか言い訳のひとつもなく自責の内容ばかりで、反吐が出そうだった。
だから、残りは全部開かずに削除。
そして着信拒否とメールの受信拒否を設定する。
もう2度と会うことはないだろうから、アドレスも削除した。
すっかり穴の開いた私のメールの受信箱には、深夜3時に届いている大地のメールが1通、未読のまま残っている。
そう言えば、私は大地のメールや着信履歴を残しておいたことが一度もない。
涼平に、大地の存在を匂わせないように。
大地は元々、人の携帯を盗み見るような人間じゃない。
それ以前に、見るような隙のあるデートをしたことがないのだが。
半面、涼平は時折私の携帯を盗み見ているようだった。
事務的にそれらを削除していく。
メールを1通開いてみたら、「ごめん」だとか「許してくれとは言わない」とか言い訳のひとつもなく自責の内容ばかりで、反吐が出そうだった。
だから、残りは全部開かずに削除。
そして着信拒否とメールの受信拒否を設定する。
もう2度と会うことはないだろうから、アドレスも削除した。
すっかり穴の開いた私のメールの受信箱には、深夜3時に届いている大地のメールが1通、未読のまま残っている。
そう言えば、私は大地のメールや着信履歴を残しておいたことが一度もない。
涼平に、大地の存在を匂わせないように。
大地は元々、人の携帯を盗み見るような人間じゃない。
それ以前に、見るような隙のあるデートをしたことがないのだが。
半面、涼平は時折私の携帯を盗み見ているようだった。


