お母さんが煎れてくれた熱い番茶を啜る。
「そう言えばさ、お姉ちゃんって彼氏まだできないの?」
不意に、美和子が私に声を飛ばした。
危うく舌を火傷する寸前で、湯呑みから唇を離す。
昔から、デリカシーが欠如している美和子。
将は敢えて触れないそれも、美和子は平気で触れてくる。
馬鹿じゃないの、こいつ。
だから美和子は嫌いなんだ。
「別に」
美和子の顔を見たくなくて、私はテレビから目を反らさず答えた。
先程の馬鹿嫁の質問もあり、私の憤りが積もっていく。
「勿体ないですよねえ、お義姉さん。すっごくいい人なのに」
「駄目よ。だってお姉ちゃん、全然洒落っ気ないもん」
美和子のその言葉には反論せず、「そんな…」と言葉を濁して嫁が笑う。
私には、それがどうしても嘲笑のようにしか感じない。
「そう言えばさ、お姉ちゃんって彼氏まだできないの?」
不意に、美和子が私に声を飛ばした。
危うく舌を火傷する寸前で、湯呑みから唇を離す。
昔から、デリカシーが欠如している美和子。
将は敢えて触れないそれも、美和子は平気で触れてくる。
馬鹿じゃないの、こいつ。
だから美和子は嫌いなんだ。
「別に」
美和子の顔を見たくなくて、私はテレビから目を反らさず答えた。
先程の馬鹿嫁の質問もあり、私の憤りが積もっていく。
「勿体ないですよねえ、お義姉さん。すっごくいい人なのに」
「駄目よ。だってお姉ちゃん、全然洒落っ気ないもん」
美和子のその言葉には反論せず、「そんな…」と言葉を濁して嫁が笑う。
私には、それがどうしても嘲笑のようにしか感じない。


