問題山積み

好きな男の子がいなかったわけじゃない。
中学、高校とそれなりに気になる男の子はいたが、「好きです」と言い出せないまま終わった。
友達が少なく、当時の趣味は漫画とゲームという根暗な私だ、言い出せなかった方が幸せだったかもしれない。私も相手も。
短大を出て就職してからも、「恋愛経験がない」というコンプレックスにずっと苛まれ、相手が誰でもいいから(そこそこ顔が悪くなければ)処女を捨てたいと常に考えていた。
処女は捧げるものだと思っていた10代の私。
それを過ぎて、処女は捨てるものだと思うようになった。
それなのに、いざとなると出会い系は怖い、あまりに遊び人は性病が怖いと、足を踏み出せずにいる。
押すことも引くこともできず、今に至る。
誰でもいいと思いながら、心のどこかで躊躇していて、時間が経てば経つ程私が処女を捨てることができる可能性は低くなっていく。