「んー、でも前はもっと青白い時があったよ。それに、肌もぴかぴかで綺麗になったね!」


唇の端にチョコレートをつけて、愛里ちゃんがぱっと笑む。
これだから女の子は鋭い。
男が気付かないことに、すぐに気付いちゃう。
加えて、純粋無垢で天然ちゃんな愛里ちゃんは、そういうことを直接言ってくれるから嬉しい。
ここに来る途中、3人の男の人にナンパされたのは内緒。


「最近はよく食べてるからかなあ」

「あー、いいことだよね。私、美味しいもの食べてる時が一番幸せ」


愛里ちゃんらしい発言に和んでいると、愛里ちゃんの視線が自分の胸元にあることに気付く。


「亜樹ちゃん、もしかしておっぱい大きくなった?」


成る程、確かに胸元がぱっくり開いたカットソーからちらりと見えるのは、今まで自分でも見覚えのない膨らみ。
そうそう、ブラジャーがきつくなったんだった。