圭君が私の部屋に来るのは初めてのこと。
有村さんとのまったりお家デートと違って、圭君とは外でしか会ったことがなかったから。
勿論、私も圭君の家に行ったことなんてない。
一人暮らしだって言っていたけど、「おいで」なんて誘われないし、「行きたい」なんてねだったこともない。
圭君が仕事後なのは一目瞭然、スーツに緩めたネクタイは私が知る圭君のいつもの姿。
その圭君が自分の部屋にいるところなんて、今まで想像できなかったな。
現実となった今でさえも、違和感が有りすぎる。
「ごめん…なさい」
「うん?」
「…なんでもない。上がって」
圭君を部屋へと促す。
すっかり忘れていたが、ずっとベッドでごろごろしていたから、髪がぼさぼさだ。
私の髪は細い。
髪の先の方まで、きちんと栄養が行き渡ってるのかなあ。
自信ないや。
「亜樹、起きてて平気なの?」
鞄を部屋の隅に投げ、ベッドに腰を下ろした圭君が尋ねる。
有村さんとのまったりお家デートと違って、圭君とは外でしか会ったことがなかったから。
勿論、私も圭君の家に行ったことなんてない。
一人暮らしだって言っていたけど、「おいで」なんて誘われないし、「行きたい」なんてねだったこともない。
圭君が仕事後なのは一目瞭然、スーツに緩めたネクタイは私が知る圭君のいつもの姿。
その圭君が自分の部屋にいるところなんて、今まで想像できなかったな。
現実となった今でさえも、違和感が有りすぎる。
「ごめん…なさい」
「うん?」
「…なんでもない。上がって」
圭君を部屋へと促す。
すっかり忘れていたが、ずっとベッドでごろごろしていたから、髪がぼさぼさだ。
私の髪は細い。
髪の先の方まで、きちんと栄養が行き渡ってるのかなあ。
自信ないや。
「亜樹、起きてて平気なの?」
鞄を部屋の隅に投げ、ベッドに腰を下ろした圭君が尋ねる。


