問題山積み

その弊害なんて、栄養失調くらいしか考えたことがなかった。
だから栄養失調にはならないように、それなりには食べていた。
食べ過ぎたら吐くだけ。本当にそれだけの、軽い気持ちだったのに。
先生は「椅子を倒します」と、愕然としている私を機械的に押し倒した。


「治療しましょう。暫くは通院して下さい。そして…私は歯医者ですから、こういう観点から物事を申し上げますが…」


先生は、横になった私の顔を覗き込んで言った。


「歯は、一生ものです」















皆目見当違いの診察結果を突き付けられ、それを受け入れられずに帰り道を一人で歩く。
病院に行くまではお腹が空いていたのに、今はまるっきり食欲もない。
それに、今の自分が何を食べていいのか分からない。
家に帰ると、私はすぐにパソコンの電源を入れた。