どばっと口から出たのは、まだ僅かに原形のある食べ物“だった”もの達。
見覚えがある、だけど、グロテスクな姿。
そうしたのは私だ。
それでもまだ足りなくて、唾液と胃液に塗れた指を再び喉へ。
何かに取り憑かれたように、吐いても吐いても飽きたらず吐き出し続ける。
吐き出すたび、食べた時と同じ味が口の中に広がる。
そんなことを何度か繰り返して、ようやく私の心と身体は落ち着きを取り戻した。
白い便器の中は見るも堪えないくらいぐちゃぐちゃになって、なのに、なぜか胸がすっとしている。
今は、口の中が気持ち悪い。
右手は色んな液体でびちゃびちゃで、袖口まで汚れてしまった。
なんだろう、この達成感は。
私はトイレットペーパーを大量に巻き取り、手と口元を拭ってから水を流し、ドアの鍵を開けた。
すぐに洗面台の鏡に映った自分と目が合う。
見覚えがある、だけど、グロテスクな姿。
そうしたのは私だ。
それでもまだ足りなくて、唾液と胃液に塗れた指を再び喉へ。
何かに取り憑かれたように、吐いても吐いても飽きたらず吐き出し続ける。
吐き出すたび、食べた時と同じ味が口の中に広がる。
そんなことを何度か繰り返して、ようやく私の心と身体は落ち着きを取り戻した。
白い便器の中は見るも堪えないくらいぐちゃぐちゃになって、なのに、なぜか胸がすっとしている。
今は、口の中が気持ち悪い。
右手は色んな液体でびちゃびちゃで、袖口まで汚れてしまった。
なんだろう、この達成感は。
私はトイレットペーパーを大量に巻き取り、手と口元を拭ってから水を流し、ドアの鍵を開けた。
すぐに洗面台の鏡に映った自分と目が合う。


