「悪くは、ない‥です」 「そうか。吐き気なんかはないか?」 「それは、別に」 男は白衣のポケットに両手を突っ込んだままこちらに近付いてきた 「ほんなら今、長話は出来るか?」 「‥多分」 少し間があいてしまったのは 自分では自分の体調の悪さが分からないから そもそも僕は怪我などをしているのだろか‥ 「じゃあ、先に君が聞きたいことを聞いてくれてええよ」