「男性、なんですか?」
「ついてるものはついてるけど
心はちゃんとした女の子よ!
だから嫌わないでね!」
何となく、
その言葉が冗談に聞こえなくて
僕は朔夜さんを安心させようと
無意識に朔夜さんの背中を撫でてしまった
「まだ僕は朔夜さんの事ちゃんと知らないので、何とも言えませんが‥きっと嫌いになんてなりません。
それに朔夜さんは僕の恩人なんですから」
それに多分それを抜きにしても
僕は嫌いになんてなれない
小さくため息を吐き出して
朔夜さんは僕から離れた
「あ、うざかったですか?」
顔を上に向けてしまった朔夜さんは僕からじゃ表情が確認出来なかった
「朔夜、あんま碧を困したりな
嬉しい時は素直に喜んだらええねん」
父さんの手が朔夜さんの頭にのせられた



