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ドタバタと騒がしい音が聞こえる
夢の中ではなかった明るい光が瞼越しに伝わってきた
「っ‥」
あぁ、まだ眠いな
今は何時なんだろうか
重い瞼を開けて目だけで辺りを見回す
そしてドアに目がいったのと同時に大きな音がしてドアが開かれた
「朔夜!」
あれ、父さんの声‥?
「きゃーーーっ!かっわいいー!」
父さんの声に気を取られているといきなり強い衝撃に襲われた
「な、に?」
衝撃の原因はどうやら人。
ピンク色の髪を綺麗に揺らす人
「朔夜、碧が困ってるやろ」
「だって凄く可愛いんだから仕方無いじゃない!」
父さんと喋りながらもぎゅーっと綺麗な人に抱きしめられる
「あ、あの‥」
正直、こんな風に抱きつかれては照れてしまう



