「碧は今、儂としか関わってないから儂を大切やと思ってくれとるみたいやけど、

碧はきっと誰にでも優しさを向けれる子やと思うで?」



そう言って頭を撫でられると
鼻の奥がツンと痛んだ



僕はこの人を
この人が僕に向けてくれる優しさの2倍で包み込めるだろうか



「さて、そろそろ8時か
儂も仕事に戻らな。

今日はいろいろと検査してもらうからな

話はそれてもうたから、また今度。

ほなまたな。」



出て行きにしまた頭を撫でられた


暖かくて大きな手を名残惜しく感じながらも、枕に顔を埋めた



知らない事はまだ沢山ある
迷惑だってきっと沢山かける

それでも今は、
此処に居たいと思った