優しい先輩は私の急な変な質問に嫌な顔一つせず答えてくれた。 猫。 そう言ってくれた。 「あ、本瀬、俺今さ体育館から部日記取ってくるから、ちょっと部室入って待ってて。いい?」 え?? 何? 待っててって… 返事する間もなく、先輩は走って行った。 私はただ部室一人、座る事なく立っていた… とても静かな部室に一人。 私の心臓だけがまたうるさく鳴りだしてた。