次々とクラスの子が登校して、いつもの賑やな教室になる。 何かを言いたそうな夏帆は、何も言わないまま、自分の教室へと戻っていった。 いつも眠く感じる授業も、なぜか眠くならない。 いつもは半分聞き流すホームルームの担任の話も、真面目に聞いて。 昨日、いっぱい寝たからかな? …なんて、理由なんて分かってるくせに。 「気ぃ張りすぎ。見てて俺がハラハラするわ」 「べ…別にいいでしょ」 昼休み。 『裏庭行こうぜ』と生嶋からメールが来て、私は素直に裏庭にいた。