お母さんが絶賛してたお店でケーキを買って、すたすたと歩く。 そんな時、通行人の人の話に私の足は止まった。 「ねぇ…さっきのヤバくない?」 「あれ南武高の子だったよね?」 「…関わんない方がいいって」 ―――え? 「それっどういうことですか!?」 「え……」 「さっきの…南武高の子がって…」 考えるよりも体が動いた私は、女の人たちに掴みかかった。 「あ、あの…さっき南武高の人が、変な人たちに絡まれてて…なんか裏道の方に連れて行かれて…」 だいたいの場所を聞いて、私は走り出した。