『話があります。放課後、体育館裏に来てください。*年*組****』


ある日の昼休み。


下駄箱に入っていた手紙を見ながら、裏庭で和弥を待つ。


筆跡は明らかに男子生徒。


和弥との関係をバラしてから、なぜかこういう手紙をもらったり、男子生徒から話しかけられるようになった。




「またかよ…」


「ぅわっ!びっくりした!」




突然、背後から聞こえた和弥の声。


手紙を覗きこむように、私のすぐ後ろに和弥はいた。




「俺がいるって分かってんのに…調子乗りやがって」



いつものように不機嫌そうに呟いた和弥は、ゆっくりと腰を下ろした。