「う・み・だぁー!!」 「「海ーー!!」」 目の前に広がるのは、晴れ渡った青空と、海、そして人、人、人――― 私達はかなりの大人数で、海へとやって来た。 ハイテンションの聖剛さんと、目をキラッキラに輝かせた美咲は、我先にと走り出して。 それを見た夏帆と猛の二人は、呆れ顔で笑っていた。 「凛さーん!早くー!」 「ははっ、はいはい」 もう、美咲のやつただでさえ可愛いのに、あの笑顔は反則物だ。 私はクスクス笑いながら、みんなの元へと足を進めた。