gangな恋 2nd



今度は勢いよく立ち上がった生嶋。


夕日に照らされたせいか、少し赤いように見える生嶋の顔を、私は不思議に見つめた。




「とりあえず…行くか。祭会場」


「じゃあ、たこ焼きおごってね」


「……はいはい」





祭会場が近づくにつれて、段々と賑やかな空間に引き込まれていく。


ゆっくりと私のペースに合わせて歩いてくれる生嶋の優しさを感じながら、私はキョロキョロと露店を見まわした。




「村上、祭久しぶりなの?」


「んー…久しぶりってか、去年は行かなかったから」


「そうなんだ」


「去年の今頃……多分喧嘩してたかな~?」




本当は、去年の今頃は亜由美のことで、私は少し荒れていた。


喧嘩してたわけじゃないけど、とにかくむしゃくしゃして、祭なんて行く気にならなくて。


夜な夜なバイクで走り回ってた記憶がある。