トリプルトラブル【完】

  (――ママ……
やっぱりあれはママだったんだね)

秀樹は泣いていた。
美紀が背負わされた十字架の重さを感じて。


(――どんなにパパを愛しても、きっとパパは美紀を拒む。

――だって、パパはママが命だったから。

――例え美紀の中にママを感じていても……

――だから親父……
こんなに時間がかかったのか?

――ったく、しょうがねぇ親父だ……)


直樹も泣いていた。


(――美紀……
だから、だからパパが好きだったのか。

――でも……
俺には今しか無いんだ。


――ごめん美紀……
幸せになる邪魔をさせてくれ!!)