あれから数ヶ月。

私と先輩が付き合っているということが学園中に知れ渡った。



そして堂々と一緒に帰る。けど…

「じゃ、樋浦またな」

ガチャとドアを開けて呆気なく行ってしまう。
何故か。

…先輩は、高校3年生なのだ。つまり受験。
頭はいいが、順位はA組の最後のほう。
だから、頑張って勉強して大学に行くらしい。
何やら、将来のためらしい。


だからあまり先輩とデートしたり、…き、キスしたりはしていない。

「はぁー…。」

部屋でついため息が出てしまう。