水晶の涙




「実はね…この髪色は、ある悪魔からの授かり物なんだよ。」


悪魔

…悪魔?


………。




「『悪魔!?』」


「そうだよ。…二人揃って、いい反応するねー。」


アハハっ
と笑うルナ先生に、カイ君は口元をひくひくとさせる


『悪魔からの…授かり物…』


「…人間ってのは単純でね。自分とは違った'もの達'を見ると、恐れや軽蔑といったものが出てしまうんだよ。」


足を組み、溜息を一つつくと
窓の方を向き薄く笑うルナ先生


「例えそれが…人間より、どんなに心が優しくても、ね…」


先生のその笑みは何だか

一瞬だけ、
冷たいものを見る様な

そんな目をしてた様な気がして


少し、怖かった