水晶の涙




「悪魔…!」

カイ君はその命を見るなり
ズボンのポケットから持ち石のルビーを取り出し、前に突き出した


「アリア、そいつから離れろ。授業はまだ受けてないけど、低級悪魔なら俺でも浄化できる。」


『…苦しかったね…今、助けてあげる。』

カイ君の言葉を無視して、倒れた植木鉢の下の悪魔に手を伸ばす


「アリア!そいつに触れるな!」


『…何で?』


「そいつが悪魔だからに決まってるだろ!」


…'悪魔'だから
触っちゃいけないの?

こんなに小さいのに?
こんなに愛しいのに?


『…悪魔だからって…皆が皆、悪い子なんじゃないよ。』


「…――」

〈ありがとう〉


聞こえてきた心の声に笑いかけ、悪魔を手の平に乗せた姿を見たカイ君の眉は、眉間に寄った