水晶の涙






「…んで、これどっちだ?」


『…どっちだろ。』

私達の目の前には
また分かれ道


一つは、石畳が続く右側の道

もう一つは、神隠しの森の様な森が奥に見える、左側の道


「左側は、危険そうな感じがするんだけど…」


『うん。右側に行った方が…』

私も右側に賛成しようとした

その時


「――…」


『…ぁ……』

聞こえた


「?、どうした?」


『…左…』

左側の道から、聞こえた

カイ君の声とは違う
私のよく知る、あの声


『………』


「…アリア?」


行かなきゃ

そう考えるより先に、私の足は左側の道へと歩き始めていた


「あ、アリア!?」

後ろから聞こえるカイ君の声は何故か、今の私の耳には入らなかった