水晶の涙




「決まりだね。植物園は、外への通路を真っ直ぐに突き進めばあるよ。では…」


レン君は私に近づき、また私の手を取り

「行きましょうか、missアリア。」

その手の甲を自らの唇に近づけ、またさっきと同様に触れそうになった


が、


「アリア、行くぞ。」

触れるより先に、カイ君レン君の手を叩き、私の手を掴んでズンズンと歩きだした


『か、カイ君…?』


「…あんな女誑しと一緒にいると、またキスされるぞ。」

こちらに振り向き真顔でそう言うカイ君は、真剣そのもの

その表情に


『ごもっともだね。』

さっきの事を思い出して、少し顔を赤くしながら頷いた



「アリアちゃんもカイ君も酷いなー、僕を女誑しだなんて。」


「どう見ても女誑しでしょ、あんたは。」


「…女誑し。」


「二人まで…」

私とカイ君の後ろで、態とらしくはぶてるレン君でした