水晶の涙




「…この辺りからは選択で。」


「!わ…」

暫く引きずられたレン君は急に、引きずられていた足を止め

シルルちゃんが驚いた隙に握られた手を器用に外し素早く離れた


「…じゃあ、食堂と植物園、どっちから行く?」

外へと続く通路と2階へと続く通路の、二つの分かれ道で止まったレン君


『植物園とかあるんだ…』


「みたいだな。何か、花の種類とかが凄いって聞いたけど…」

花の種類、か…

どんな花があるんだろ


「…100種類以上。」


『…えっ』


「…植物園に植えてある花は100種類以上、木々は20種類以上。」

今まで、「別に」とレン君の手を叩いた時しか喋らなかったハルちゃんが

…喋った、と失礼ながら思ってしまった