水晶の涙




「私達の存在…忘れてない?」

ふてくされた様に見るルシルちゃんに、レン君は涼しい顔で笑顔を向けた


「決して忘れたんじゃないよ。ただ僕は、可愛いと思った子に自己紹介をしてただけ…」


「…私は可愛くないって事ですか。」


益々機嫌が悪くなって行くルシルちゃんは、口元は笑ってるけど目が笑ってない

そんな状態だったけど


「そんな積もりじゃないよ。…女の子は誰だって可愛いんだから。」

レン君がルシルちゃんの手を持つと、口元に近づけ


チュッ

「ッ!?」


『ぇっ…!』


「君の名前は?よかったら君も僕と回ろうよ、校内探索。」

…小さなリップ音を発て、手の甲にキスをしたレン君は、王子様スマイル(?)を向けた