水晶の涙




『わ、私は大丈夫だよ。特に何かされた訳じゃないし…』

驚いている心臓を押さえながら言うと、少しだけ眉間に皺を寄せたカイ君が、レン君(?)を睨んだ


「思いっ切り抱き着かれてたじゃねぇか。…こいつに。」


「うん、可愛かったからね。…ってか手、を離してよ。」

肩を掴んでいた手をパシリと振り払うと、私にまた向き直り、今度は両手を握った


「僕の自己紹介はしたし…君の名前を教えてよ、ね?」


『あ、アリアです…アリア・サラ…』


「そう、じゃあ…アリちゃんね。これから、よろしく、アリちゃん。」


『…は、ぃ…』


戸惑いながらも遅れがちに返事をすると

「あのー…ちょっといぃ?」


横から、ルシルちゃんが手を上げ声を発した