水晶の涙




「カイも褒めてよーっ」


「説明アリガトウ。ワカリヤスイ説明ダッタヨ。」


「何で棒読みー。」


褒め方が気に入らなかったらしく

今度はルイ君がカイ君の頭をグリグリとし始めた


「ちょっ…いてぇって!」


「今までのお返しだー!」


「は!?ふざけんなよオィ。」


喧嘩をする程仲がいい

…だよね!


カイ君とルイ君なやり取りを見ながら
『仲良しなんだなー…』
と小声で言うと


「何処がだ!」
「でしょー?」


それが聞こえていたらしく

正反対の答えが聞こえてきた


『…ふふっ』


「…何、笑ってんだよ。」


『何でもー?それより、速く教室行こうっ』

しっかりとカイ君の手を掴むと
少しだけ、手がビクリとした