水晶の涙




「思い出したか!」


「…あの時はよくも…」


「…ん?何の事ですk…」
「俺の分の給食をぶっこぼしたり、体操服に穴空けたり、宿題に落書きしたり…」


ルイ君の頭を両手でグリグリしているカイ君の顔は、口元は笑ってるけど

…何気に怖い


「痛い痛い痛い痛い痛いって!」


「ふざけんなよ。何であんなウザい奴が居んだよ。」


痛がってはいるけど
やっぱり笑顔のルイ君

ルイ君…M、だったり…?


「そういえばさ、そちらの女の子は何ていうのー?」


『…えっと…私はアリア・サラです…』


「そっか。アリアちゃんね!よろしくね、アリアちゃんっ」


『あ……はい…』


今だに頭をグリグリとされながらも、笑顔で私と話すルイ君も

ちょっと、怖いよ…