水晶の涙




「…ま、覚えてないんなら今から覚えてな!俺の名前は、ルイ・ラーナ。持ち石は、アマゾナイト。」


『あまぞないと…?』

聞いた事のない名前に、首を傾げた


「そう!えっとね…これだよ。」


ルイ君がポケットから取り出したのは


少しゴツゴツとした

薄く、それでいてハッキリとした青っぽい緑の石

2cmより少し大きめの正方形


「…昔に、その石の角が俺の頭に擦りつけられた記憶があるんだけど…」


『えっ!?』


カイ君が、「そういえば…」と何かを思い付いた様に呟いた


「あっ思い出した?多分それは…俺とカイが喧嘩した時に、俺がアマゾナイトの角でお前に攻撃してた時の…」


「…あー…あいつか…」


思い出したのかな…?

カイ君は、ジトッ…とルイ君を見ていた