「アリアちゃん…これ、あげるわね!」



チナおばさんが懐から何かを取り出した。



「わぁ……凄く可愛い!」



それは、桜色の布に花の刺繍をしてい小さな巾着袋だった。



「アリアちゃんの水晶を入れる袋にどうかと思ったんだけどね?私、不器用でこんなのしか作れなくて…」



苦笑いしながら私に巾着袋を握らせたチナおばさんのその時に見えた指には…数枚の絆創膏が貼られていた。



「そんな事ない!絶対に大切にする!!」



ー私の為に作ってくれた。

それが凄く嬉しくて、私はチナおばさんに抱き着いた。



「あ、アリアちゃん!?」


「…私、チナおばさんの事が大好き!」


「アリアちゃん…」


最初は驚いていたけど、直ぐに私の背中にチナおばさんの暖かい手が回った。