水晶の涙




「こいつはアリアだ。」


『えっと…アリア・サラって言います。』


「へー…僕は、リオ・スーマ。美味しいお菓子とか持ってたら、大歓迎だからね。」


お菓子…
相当、好きなんだね

そういえば、入口でカンナちゃんに抱き着いていた女の子が、
「リオにウチのお菓子食べられたー!
って叫んでた様な気がする


「この子、アリりんって言うん?」


トンッと
その女の子の声がしたと思えば、突如、右肩に重みが掛かった

驚いて、瞬間的に首をその方向に向けると、その女の子が私の肩に手を置いて、笑っていた


「ウチは、何時も元気一杯の美少女。ジュンカ・ロレン!皆、ウチの事はジュンって呼びよるけぇ、よろしくっ」


『う、うん。』


いぇい!と、ピースを前にだし、決めポーズをしたジュンちゃんは、ニカっと笑った