虹のような広い心で [上]

いったん画鋲を拾うのやめて、顔を上に向けた




「翔汰」




翔汰は、唯一の男友達





「何してんだよ」
「画鋲こぼしちゃって」





あたしがまた視線を下にして画鋲を拾い集める




「誰にやられた?」
「分かんないの」






質問されても分かんない




だって、心当たりがなさすぎる







「翔汰は何でここに居るの?」
「今部活がえり」
「そっか、まだ続けてんだ?剣道」