虹のような広い心で [上]

「それじゃ―な。佐原」
「うん。ここまで送ってくれてありがとね。なずなちゃんも。じゃーね」




佐原先輩の家はあたしの家のすぐ近くだった




歩いて20分ほどの





あの後、ずっとあたしは後ろを歩いていた




佐原先輩が愁に町案内してとか言うから





でも、後ろで隣じゃなかったけど手は離さなかった





「じゃーな。今日元気なかったけど・・・大丈夫か?」