虹のような広い心で [上]

「あっ、そうだ愁。お誕生日のプレゼント何がいい?」
「そっか、来週俺の誕生日だった」
「も―――忘れてたのぉ?」
「忘れてた」





微笑みあって、自然に手をつないでいた





少しだけ、幸せを感じた





「その日土曜日だからさ、愁んちいっていい?」
「良いよ。楽しみにしてる!」





愁は、一人暮らしだ





もともとこの学校に来ることは許されてなかったらしい、