虹のような広い心で [上]

先輩に逢えさえすればそれでいい




「よぉ!さっきはどこ行ってたんだよ」




5時間目が終わってから、愁先輩がうちのクラスに来てたって友達から聞いた





でも、まだ勇気が出なかった





だから、良いタイミングでトイレに行ってて良かったってホッとしたんだ





「行き違いだったみたい。トイレ行ってたの」
「そっか、じゃー仕方ね―な」
「うん」





今あたしちゃんと笑えてる?




「今日一緒に帰れる?」
「あ――うん。大丈夫だと思う」





良かった。





「じゃー、げた箱のところで待ってる」
「分かった、終わったらすぐ行くから」