「多少は」
「そしたら今日は全然飲めなかったからおもしろくなかったんじゃないですか?」
「そんなに酒豪じゃないから別に飲まなくても平気。
みんなでお酒を飲む雰囲気が好きだから」
「へー」
なんか、こんなに自然に会話しているのが不思議。
こんなに話しやすい人なんだ。
ドキドキしているけど、話するのがすごく楽しい。
このまま電話を切るのが寂しく感じる。
さっきまでは用件だけ伝えたらすぐに電話を切ろうとしていたのに。
「妹がいたらこんな感じなんだろうな」
「…」
突然の航也さんのこの言葉でさっきまでの自分のうかれた気持ちがどこかにいった。
…妹。
そうだよね、航也さんからしたら私なんか妹みたいなもの。
妹だからすごく優しくしてくれる。
妹だから大事にしてくれる。
妹だから…。
私、なに一人で浮かれているんだろう。
少しだけ航也さんに近づけたと思っていた。
でも、それは妹みたいな存在って思ってくれているから。
そうだよね。
考えなくてもわかることだよね。
私は、自嘲した。
「そしたら今日は全然飲めなかったからおもしろくなかったんじゃないですか?」
「そんなに酒豪じゃないから別に飲まなくても平気。
みんなでお酒を飲む雰囲気が好きだから」
「へー」
なんか、こんなに自然に会話しているのが不思議。
こんなに話しやすい人なんだ。
ドキドキしているけど、話するのがすごく楽しい。
このまま電話を切るのが寂しく感じる。
さっきまでは用件だけ伝えたらすぐに電話を切ろうとしていたのに。
「妹がいたらこんな感じなんだろうな」
「…」
突然の航也さんのこの言葉でさっきまでの自分のうかれた気持ちがどこかにいった。
…妹。
そうだよね、航也さんからしたら私なんか妹みたいなもの。
妹だからすごく優しくしてくれる。
妹だから大事にしてくれる。
妹だから…。
私、なに一人で浮かれているんだろう。
少しだけ航也さんに近づけたと思っていた。
でも、それは妹みたいな存在って思ってくれているから。
そうだよね。
考えなくてもわかることだよね。
私は、自嘲した。

