病院に再び戻ると、薬の袋を持った先輩が立っていた。



「お待たせしました。これから学校でミーティングがあるみたいなんですけど行きますか?」



「あー行く!そのつもりだったからタクシー呼んだ。」



え…今から電話しようと思ったのに。


電話そんな長くなかったよね?



先輩行動早いです!



あたしがちょっと先生と話している間に



タクシー呼んで、薬もらってるし。



あたしはまだまだ気がきかないマネージャーだ。



しゅんと俯いていると




「気にすんなよ。これくらい自分でできるから」



「…はい」



こんなんであたし先輩のサポートなんてできるのかな?



そう思ってまた俯いていると、上から「二ノ宮?」と呼ぶ声が聞こえてきた。