青空ライン






ドアを閉めて出ようとしたらいきなり先輩があたしを抱きしめてきた。



先輩はこの前のようにしばらく抱き締める訳でもなく


10秒程であたしを離して


「ありがと、今日も絶対勝つから」



といつもの笑顔で微笑んでくれた。



「いつもの先輩で頑張ってください!」



あたしは意識してる自分を抑えて、必死でいつもの自分で通した。



なんか離された瞬間寂しかった。



無意識に今度は抱き着きそうな自分がいた。



こんなあたしもう重症だよね。




その後部屋を出て、2人で練習グラウンドに向かった。