「ハニーラブです。桃とオレンジとはちみつのカクテルなので飲みやすいですよ」
私の前に置かれたカクテルは、オレンジとピンクを混ぜたようなかわいい色をしていた。
「これ、この店のオリジナルなんだよ。これなら、お前でも飲める」
「すごいかわいいカクテル!!」
片桐さんは、ブルーのカクテルが入ったグラスを手に持つ。
「じゃあ、俺と優海の初デートに乾杯!!」
・・・・・・デート?
冗談でも嬉しい。
デート!!!!
「美味しい!甘くて、ちょっとだけ酸っぱい感じ」
「だろ?」
片桐さんは目を細めて笑ってから、顔を近付ける。
「でもな、飲みすぎんなよ。甘いけど結構キツいから」
耳元で聞こえる片桐さんの声がとてもセクシーだった。
この声を忘れたくなくて、何度も頭の中で思い出してみる。
あぁ、もう酔っちゃったかも・・・・・・
フラフラする。

