「約束した月の絵だよね!」 「覚えてたか?」 「覚えてるよ!!満月は部屋に飾ってあるもん」 「俺、約束は守る男だから」 そう言って、キスをしてくれた。 「何年も待たせたけど、俺のお嫁さんにしてやるから」 今・・・・・・ 今のって・・・・・・ プロポーズ・・・・・・? 「ってかっこよく言いたいところだけど、俺のお嫁さんになってください。お願いします」 片桐さんは頭を下げて、両手を広げた。 私はその両手の中に飛び込んだ。