「モヤモヤしてんなら、ちゃんと話してみれば？あきらと。あきらと美琴ちゃんの為にもはっきりさせなきゃいけないんじゃないの」
康子のその言葉に勇気をもらい、私はあきら君に電話をした。
罪悪感を消す為に、あきら君と美琴ちゃんの為なんだと自分に言い訳をして。
「ごめんね、こんな時間に。美琴ちゃんと一緒じゃないよね？」
『今美琴とエッチしてんだけど』
「嘘？！ごめんなさい」
『嘘だよ。ば～か』
美琴ちゃんと向き合うと決意したあきら君に電話しちゃうなんて、私ってひどい女だと思う。
自分のことしか考えていない最低な女だよ･･････
「いろいろ話したくて･･････でも、あきら君には美琴ちゃんがいるからもう相談とかしちゃいけないって思うと、どうしていいかわかんなくて･･････」
『お前、俺のこと好きなわけ？』
「え･･････そんなわけ･･････ないじゃない」
と答えたけど、動揺している自分がいた。
『お前のこと忘れようとしてる男にそんなこと言うなんて罪な女だな。ま～、天然バカ処女だから仕方がないけど』
「ごめんなさい。そうだよね･･････」
『でも、俺もお前に話しておかなきゃいけないことがあったんだ。だから、ちょうど良かった』
話しておかなきゃいけないこと･･････
何だろう。
『男が喜ぶエッチの仕方、とかな。はははは』
「何よ、それ！！」
あきら君とのこういう会話が本当に楽しい。
遠くに行ってしまうと思ったから、寂しくなったんだよね。
私、あきら君のこと、好き･･････じゃないよね？
