「あきらとお前が抱き合ってるの見て・・・・・・気付いた。お前と抱き合っていいのは、俺だけ」 「片桐さん・・・・・・」 「そう思わねーか?」 私はコクンと静かに頷いた。 「あきらに抱きしめられた感触、まだ覚えてる?」 感触・・・・・・ まだ残る、あの力強い感じ。 「うん」 「じゃ、忘れさせてやる」 片桐さんは、ぎゅっともっと強く私を抱きしめてくれた。 夢・・・・・・ じゃないよね?