ハニートースト ~カフェで恋したあなた~






「あきらとお前が抱き合ってるの見て・・・・・・気付いた。お前と抱き合っていいのは、俺だけ」




「片桐さん・・・・・・」




「そう思わねーか?」






私はコクンと静かに頷いた。







「あきらに抱きしめられた感触、まだ覚えてる?」






感触・・・・・・


まだ残る、あの力強い感じ。






「うん」



「じゃ、忘れさせてやる」






片桐さんは、ぎゅっともっと強く私を抱きしめてくれた。






夢・・・・・・


じゃないよね?